はずれの一歩

近畿大学通信教育部図書館司書コースを2021年4月から受講し始めました

児童サービス論 合格レポート(2021年4月入学)

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※ 丸写しや、類似したレポートや試験回答は不合格になる可能性があります。 あくまで参考に、自分の言葉でレポートや試験回答を書いて下さい。
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の順で書いていきます。
※改行をすると間があくようになってしまいました 見づらくてすみません

【設題】

1.図書館における直接(的)サービスと間接(的)サービスの意義と方法について述べなさい。
2.図書館におけるヤングアダルト・サービスの意義と実践方法について述べなさい。

【回答例】

1.はじめに
本レポートでは直接サービス、間接サービスの意義と方法について述べる。また、ヤングアダルトサービスの意義と実践方法について述べる。

2.直接サービスについて
直接サービスの意義は、本を読み聞かせたり話を語ることで本の楽しさを直接体験してもらい、生きたコミュニケーションを取ることができる。直接体験をすることで本に触れ、本の楽しさを知ってもらうことを目的とする。本の魅力を伝え文学を味わう楽しみを教える最も効果的な方法である。
・読み聞かせ
日本では読んで聞かせるという「読み聞かせ」のような活動を意味しており、読み聞かせをする対象の年齢に合わせて本を選書することが望ましいとされている。図書館などで行われるおはなし会などでは、5歳まで5歳以上というように発達段階に合わせて実施さると絵本を選びやすい。また、絵本の場合は遠くからでも見えやすい本を選ぶと良い。
・ブックトーク
ブックトークとはあるテーマに沿って一定時間内に複数の本の内容を紹介することを指す。学校や図書館で児童生徒を対象とし行われている。
ストーリーテリング
ストーリーテリングとは素話のことで本を見ずに語る活動である。図書館ではおはなし会などで実施されている。ストーリーテリングの特徴は語り手が自分の言葉で語るところである。そのため同じ話でも語り手によって違った味わいを持たせることができ、相手の反応を見ながら語り口を変えることも可能である。

3.間接サービスについて
間接サービスの意義は読みたい本を探しに来たり探し物をしに来る子供たちが本を探し出せるように、子どもたちに見えない部分で子供と本を結び付けることである。書架の高さや机、椅子などの配慮も必要とする。
間接サービスとは、子どもの興味や関心を引きやすいよう工夫した分類・配架などテーマに合わせた資料の別置・展示、子ども向けに本の情報をまとめたブックリスト等の作成、利用案内や資料紹介、行事のお知らせ等お便りを用意する広報活動などをいう。
・複写サービス
利用者の求めに対し図書館の複写を提供することをいう。
自館の利用者へのサービスのほかに、他館からの依頼によって複写物を送付する場合もある。該当する資料が著作権保護の対象となっている場合、図書館では著作権法第31条において許容されている範囲内であれば図書館に所蔵されている資料を用いて複製することができる。
・書架整理
図書館の開架式書架における排列の乱れを定期的に整理整頓する図書館員の業務のことをいう。書架整理を行うことにより、書架における排列の乱れが原因で利用者の探す図書が見つからないといったトラブルを防ぐことができる。
パスファインダー
「道」を「見つける人」という意味で知りたいことがあるとき、どのように資料を探したらよいかの手引きのことをいう。
他にも展示、広報など様々な間接サービスがある。間接サービスの意義は不特定多数の人が利用する図書館で一つのものを共有するという感覚を養い、図書館を利用することでルールを学ぶ機会になると考える。

4.ヤングアダルトサービスについて
ヤングアダルトとは、図書館用語としてyouthやyoung peopleに替わるものとして1940年代ごろからアメリカで使われ始めたと言われている。
12歳から18歳を対象とする成人でもなく児童でもない中間的な存在であるヤングアダルトの独特のニーズに対応するためのサービスは近年多くの図書館で実践されてきている。人種、宗教、性別、文化や国に関係なく誰に対してもヤングアダルトサービスは提供される。12歳から18歳までの青年期は読書離れが最も著しい世代と言われているが、その反面最も多感で読書から多くのものを吸収し得ることのできる世代でもある。
子供から大人へと変化する時期である彼らが関心を持つ映画や音楽、進路に悩んだ時に参考になる本、趣味の本などの資料を積極的に提供することの意義は大きいと考える。
図書館で実際にヤングアダルトサービスを提供したり図書館活動に取り組むにはサービスや対象者の発達に応じた特性を理解して誠実に取り組むことが必要となる。実践方法として、担当者を専任で任命し、組織として予算・経費を確保し、図書館全体の活動方方針に取り込み、職員の研修を実施するなどがある。また、図書館と学校が連携して対応することが重要である。
ヤングアダルト世代の課題解決につながる支援を実施を行ったりヤングアダルト向けのイベントを行ったり居場所になる場の提供を行うことも実践のひとつである。さらに、SNSの活用も良いだろう。
ヤングアダルト世代が関心をもっているものが何なのかを知り、関心のある事柄をヒントにヤングアダルト世代の抱える様々な不安や悩みについて自分なりの解決策や答えを本の力を借りて見つけ、本のおかげで解決することができたという感覚を知ることができるようにすることもヤングアダルトサービスの意義と実践方法である。

【参考文献】

・『児童サービス論 』堀川照代著

大分県立図書館 https://library.pref.oita.jp/fileupload/files/handbook/vol4.pdf