はずれの一歩

近畿大学通信教育部図書館司書コースを2021年4月から受講し始めました

図書館情報技術論 合格レポート(2021年4月入学)

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※ 丸写しや、類似したレポートや試験回答は不合格になる可能性があります。 あくまで参考に、自分の言葉でレポートや試験回答を書いて下さい。

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の順で書いていきます。

【設題】

図書館を最大限に活用するため、または利用を円滑にするためにはどういった情報技術に着目し、理解を深めるべきか。自身の意見を含めて論じてください。

【回答例】

近年、情報化社会が発展したことによって情報技術がめざましい発展を遂げています。影響としては、公共施設や家庭、企業など様々で誰でも利用することができる図書館にも広がっています。 本論では、図書館を最大限に活用するため、または利用を円滑にするためにはどういった情報技術に着目し理解を深めるべきなのかについて述べていきたいと思います。

1.図書館利用を円滑にするために求められること
公共図書館の役割は日本図書館協会の「図書館の自由に関する宣言(1979年改訂)」でも示されているように、「すべての国民は、いつでもその必要とする資料を入手し利用する権利を有する」という言葉に集約されています。ここからもわかるように、図書館は国民に対し国民が必要な時に必要な資料を提供できる施設でなければなりません。 これらのことを踏まえた上で図書館を最大限活用するのに欠かせないことは今よりも利用しやすい状態を作ることだと考えます。 図書館は必要な資料をすぐに手に入れることができることが利点ですが、必要な資料がどこにあるのかが分かりにくく検索方法が限定されていると図書館を最大限に活用することが難しいです。こうなると図書館利用を円滑にするどころか利用する人が少なくなってしまう可能性もあります。そうならないためにも、図書館に普及しつつある情報技術を十分に理解する必要があります。

2.図書館利用円滑化に必要な情報技術
図書館利用を円滑化するために必要な情報技術は例として次のようなものが挙げられます。
・自動貸出機
近年ではインターネットを活用して検索をしたり貸出予約、確認をすることが当たり前になってきているため予約確保から貸出までの時間短縮に自動貸出機は欠かせません。自動貸出機があることで今までのように貸出のためだけに図書館員の手を借りることも無くなり、レファレンスサービスなどの充実にも貢献しています。
・自動返却機
自動貸出機の時と同じように図書館員の手を借りることなく返却することができます。時間に余裕がない中で本や資料を返却しなければいけない状況やどうしても開館時間内に返却が難しい場合にも返却することができます。○○図書館には図書館内だけでなく図書館外にも返却ポストがあるため、気軽に返却することができない人やなかなか時間が取れない社会人などの利用促進につながると考えます。
・館内利用者端末
書名や著者名から資料を検索する事ができ、どこに必要な資料があるのかをすぐに知ることができます。また、パスワード登録によって資料の予約、利用者自身の貸出状況の確認等ができ自分の目で見てわかりやすく確認することができるため図書館利用を円滑にしてくれると考えます。
・ICTコーナー
○○図書館ではプリントアウトサービスを行っており、資料全ては必要ないけれど一部分のみ必要などの場合の利用が適していると考えます。このような場合、プリントアウトができることで必要な部分のみを受け取ることができ多くの本の中の一部分ずつが必要な場合に便利なサービスです。
・デジタルレファレンスサービス(レファレンス共同データベース)
図書館における重要な役割のひとつであるレファレンスは昨今、共同データベースとしてインターネット上に公開されています。これは国立国会図書館などが行っている取り組みですが、レファレンス事例を公開、共有することで、図書館利用者の探索作業を円滑にするだけでなく、レファレンスサービスの利用促進にもつながると考えられます。情報社会における図書館の役割について、見直されるきっかけにもなるはずです。
ICタグの活用
ICタグは正式にはRFIDタグといい、大量の情報を蓄積できたり従来のバーコードと異なり一度に大量の読み取りが可能になるため貸出や返却作業の合理化や自動貸出の実現、蔵書点検の効率化など多くのメリットがあります。安価で機能の安定したICタグが提供され普及すれば図書館での利用が広がり、図書館利用の円滑化につなげることができるでしょう。

3.おわりに
これらのことからわかるように、図書館の活用や利用促進につながる情報技術は多くあります。図書館が取り扱う各種資料も情報のひとつであることを考えると、情報技術と図書館の相性が悪くないことはよくわかると思います。そこで求められるのは、図書館関係者と利用者の間で、情報技術に関する最新情報を提供し合う取り組みです。サービスの提供者とサービスの利用者が意見を交換し、これからの図書館に必要な情報技術について話し合えるような環境が整えば、図書館利用はより一層促進されるはずです。

【参考文献】

・『改訂 図書館と情報技術~情報検索能力の向上をもめざして』岡紀子 田中邦英著 樹村

・図書館ホームページURL