はずれの一歩

近畿大学通信教育部図書館司書コースを2021年4月から受講し始めました

情報資源組織論 設題2合格レポート(2021年4月入学)

0

※ 丸写しや、類似したレポートや試験回答は不合格になる可能性があります。 あくまで参考に、自分の言葉でレポートや試験回答を書いて下さい。

f:id:hazure_blog:20210826123906p:image

※改行をすると間があくようになってしまいました 見づらくてすみません

今回は前回の続きで設題2のみを載せています。設題1を見たい方はnoteにて販売しております。

【設題2】

地域の図書館(公共図書館)での現地調査もしくは調査対象館のHPの蔵書検索により、「蔵書の所在記号(背ラベル)の付与のしかた」について複数ケースを洗い出し、気づいたことをまとめてください。さらに、調査で得た内容や関連情報をもとに、書架分類と書誌分類という二つの点から、NDCの分類(記号)を活用することの意義や課題について考察してください。尚、調査対象館は“NDCを採用する近隣の公共図書館”で、取り扱う情報資源は“紙資料”とする。(1,000字)
<キーワード:書架分類、書誌分類、目録、配架(テキストでは排架を使用)、所在記号>

【回答例】

1.はじめに

図書館ではNDCが使用されています。NDCとは日本十進分類法のことを指し、図書の主体となる様々な知識を0〜9の数字を使い分類したものです。本論では実際の図書館で所蔵の所在記号の普及の仕方について調査をします。その結果をもとに書架分類と書誌分類の2点からNDCの分類を活用することの意義や課題について論じます。

2.所蔵の所在記号普及の仕方の調査結果

○○県○○にある○○図書館で調査を行いました。

背ラベルの所在記号の例として「754.タ(『折り紙で作る四季の素敵な花々』田中たか子)」の場合「工芸」の「木竹工芸」に分類されており、「754.タ(『花おりがみの贈りもの』たかはしなな)」の場合も「工芸」の「木竹工芸」に分類されていました。図書は所在記号順に並んでおり、ラベルの一段目は分類番号二段目は著者番号三段目は巻冊番号でした。   

3. NDCの分類を活用することの意義や課題

NDCによる書架分類を行うことで書架上の検索が可能になり、書誌分類を行うことで目録などの検索が可能となります。

NDCの特徴としては、アラビア数字を使用した十進記号法であること、主題により区分されていること、観点分類法であること、日本の多くの図書館で使用されている標準分類法であることなど様々あります。

書架分類にNDCを活用することで、ラベルの分類記号を見ればどんなテーマについての本か読まずに知ることが出来ます。書誌分類の場合は桁数の制限が無かったり、複数につけられるなどのメリットがあります。

両方に言えることですが蔵書検索をするときも、タイトルなどの条件に加え分類記号からも検索することで、検索の結果を絞り込むことができます。活用しなかった場合、タイトルなどの一部の情報からしか検索することができないため検索の結果を絞り込むことが難しかったり時間がかかってしまいます。

4.おわりに

今回の調査とレポートを通じて図書の分類法を知り理解を深めることができました。

書架分類と書誌分類両方がNDC分類を活用することで詳細に分類することができるとわかりました。その一方でNDC利用者にとって馴染みのないものである可能性もあり書架案内や館内の案内表示、利用支援などを行いNDCを知ってもらう工夫が必要です。

これからさらに発展するためにも図書館による情報発信が必要でしょう。

【参考文献】

・調査した図書館のHP