はずれの一歩

近畿大学通信教育部図書館司書コースを2021年4月から受講し始めました

情報資源組織論 設題1合格レポート(2021年4月入学)

0

※ 丸写しや、類似したレポートや試験回答は不合格になる可能性があります。 あくまで参考に、自分の言葉でレポートや試験回答を書いて下さい。

f:id:hazure_blog:20210823102209p:image

※改行をすると間があくようになってしまいました 見づらくてすみません

今回のレポートは設題1と設題2があり長くなってしまうため2回に分けて載せます。今回は設題1です。

【設題1】

指定したキーワードをすべて使って、各設問の解答を完成させてください。
1.現在、多くの公共図書館大学図書館で、外部の書誌データを利用した目録作成業務が行われています。集中目録作業と分担目録作業(=共同目録作業)、それぞれの特徴(意味や役割、課題など)を明確にし、さらに今後の目録作成業務のあり方について自らの見解をまとめてください。(1,000字)
<キーワード:MARC、集中目録作業、分担目録作業、総合目録、書誌ユーティリティ>

 

【回答例】

1.はじめに

図書館は必要な資料を検索することではじめて多くのサービスを展開できます。目録作業とは、図書館資料の情報を組織し資料を検索することができるようにするものです。これは図書館の基礎を作る大切な作業となっています。

2.本論

最初に集中目録作業について説明します。他の図書館で利用されることを前提にある図書館が一括して行う作業を指します。作成した情報が他図書館でも利用することができるようにコンピュータのデータとして配布したものをMARCと呼びます。十分な参考資料があるため、それぞれの資料について詳細なデータを作成することができます。コンピュータを導入することでMARCレコードを作成できます。各図書館はコンピュータシステムにコピーすることで簡単に目録の更新をすることができます。しかし、図書の新刊時点とMARCの収録の間のタイムラグがあるため新刊書の目録を作成する際にそれに対するデータがMARCに含まれていなければ問題が生じてしまうこと、図書館が自館の目録作業の質を維持し続けることができるかが課題です。

次に分担目録作業について説明します。MARCを活用する以外に目録作業の効率化を図る方法としてあります。例としてAとBの図書館が同一の図書を購入した際にAの図書館が作成した目録データを共有し使用できればB図書館の労力を大幅に軽減することができます。これらのような分担作業を通し各図書がどの図書館に所蔵されているのかが自然にデータベースに記録されます。分担目録作業で形成されたデータベースを総合目録データベースといいます。総合目録は複数図書館の蔵書記録を統合編集したもので相互貸借の業務には欠かせません。コンピュータによる分担目録作業の基本的な仕組みはとても有用ですが、オリジナル・カタロギングの質の確保、劣悪なデータが混入してしまう可能性があることが課題です。この仕組みを支えているのが書誌ユーティリティという公益事業体でさまざまな情報サービスを提供しています。

3.おわりに

コンピュータでデータを共有し各図書館にどの図書があるのかがわかるのは良いことです。しかし、図書の新刊時点とMARCの収録の間のタイムラグの問題やオリジナル・カタロギングの質の確保、劣悪なデータが混入してしまう可能性があるなどまだまだ課題が残されています。この課題を改善しつつ良い部分は残しより探しやすいものを作ることが大切だと感じました。

【参考文献】

・図書館用語集 三訂版 
・情報資源概論及び演習 第3版