はずれの一歩

近畿大学通信教育部図書館司書コースを2021年4月から受講し始めました

情報サービス論 合格レポート(2021年4月入学)

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※ 丸写しや、類似したレポートや試験回答は不合格になる可能性があります。 あくまで参考に、自分の言葉でレポートや試験回答を書いて下さい。

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の順で書いていきます。

※改行をすると間があくようになってしまいました 見づらくてすみません

【設題】

図書館利用教育の実施のために必要な環境整備にはどのようなものがあるか、それぞれについて簡潔に述べるとともに、図書館利用教育をさらに浸透させるためには、どのような工夫が必要か、最近の動向もふまえ、貴方自身の考え方を含め論じて下さい。

 

【回答例】

図書館利用教育の実施のために必要な環境整備にはどのようなものがあるか、図書館利用教育を浸透させるために必要な工夫について述べていきたいと思います。

 

1.図書館利用教育の実施のために必要な環境整備

図書館利用教育の実施において最も重要なことは組織的に実施することです。図書館利用教育を個人の力量に委ねてしまうと移動や退職があった場合にサービスの質が安定しなかったり、サービスが継続されないといった問題が発生します。これからは、今までの図書館活動を組織的、制度的に整備し退職や異動など入れ替わりが起きても変わらないサービスを提供できる環境、体制を整える必要があります。

学校図書館大学図書館の利用教育は、教員との連携を密にする必要があります。教員と協力し合い双方が納得し他時にはじめて満足できる教育支援にすることができ、学生生徒にとっても効果的なものになります。

組織的に図書館利用教育を実施する際にはマニュアルを作成し誰が図書館利用教育を行なっても同じになるように図書館利用教育の質を確保し標準化を図るべきです。加えて、マニュアルに基づいた実施ができるようにロールプレイング(実施体験学習)などの館員研修を行い、全員が同じ位置で図書館利用教育が実施されるようにするべきです。

しかし、図書館利用教育をいくら行ったとしても図書館利用者が活用すべきレファレンスツールが揃っていなければ十分な効果を発揮することができません。例えば、学校であれば教科や分野に沿ったものなどの特性に応じて図書館に備えておくべきレファレンスツールを考え、足りないものがあれば準備しておく必要があります。公共図書館などで資料が不足している場合は、相互協力が可能であること、利用可能な図書館を利用者に示唆する必要があります。

映像メディアを活用した図書館利用教育も良いと思います。図書館ごとで映像を作ることが難しい場合でも日本図書館協会が作成したものを使用することもできます。映像や音声メディアは私たちの生活には欠かせないものになっているため、映像メディアはより受け入れられやすいと考えます。

2.図書館利用教育をさらに浸透させるためにはどのような工夫が必要なのか

  図書館での利用教育が、日本におけるブラックボックスであると言われているように小学校・中学校・高校で文献調査法を習うことがないため、多くの図書館利用者は文献調査法を身につけていません。そのため、これまで文献調査法などの効率的な図書館利用方法に関する教育を受けてこなかった利用者に対してオリエンテーションや図書館案内ツアーを実施し文献探索手法やコンピュータ・リテラシーに関する教育をすることで図書館利用者が効率的に利用できるようになります。また、大学図書館内などで展開される文献調査に関する図書館利用教育を社会人や地域住民にも解放する必要があります。文献調査は学生生活の時のみに必要なものではなく企業や定年退職後のライフワークなどにおいても重要です。最近では高齢になってから学び直す人が多くなってきているため、学生からもう一度学び直す人まで多くの人が文献調査法を知ることができます。

近年、小学生からお年寄りまで幅広い層がインターネットを使用します。そのため個々の資料の使い方を個別に教える方法から情報源の検索方法を問題解決のプロセス全体の中での指導に変わってきています。インターネットの普及によりネット社会になった今、検索キーワードがとても重要だと考えます。入力するキーワードによって情報の質に差が出ないようにする、重要な情報の漏れを防ぎ信頼性のある情報を収集することで知りたい情報を安全に知ることができます。学校と図書館、学校司書と図書館司書が連携・協力し小さい頃からインターネットの使い方やインターネットでの文献調査法を教える必要もあるでしょう。図書館により親しみを持ってもらうためにも教員と連携し教員自身が図書館の役割を認識し図書館の利用喚起をする図書館を利用した授業や地域行事を行う、教員と図書館員が協力し授業を行う、近隣図書館と合同イベントを行うなどの工夫をすると良いと考えました。そうすることでより多くの人が図書館を有効活用することができると考えました。

しかし、図書館利用教育を実施するだけでなく効果があったのかどのような効果が現れたのかをアンケートや聞き込みなどで調査するべきです。そのアンケート結果や聞き込みから効果が出ていないと分かった場合は、図書館利用教育の内容に不備が無かったか改善すべきところはどこなのかを確認し、より良い図書館利用教育を行うために改善する必要があります。これらのことを実施することでより図書館利用教育が浸透すると考えます。

【参考文献】

・毛利和弘著 『文献調査法[第8版]』日本図書館協会